こんばんは、一気にエロゲーを終わらせると、微妙に燃え尽きた気分になるkokurinです。
さて……次は何をやろうか、さっぱり考えてなかったので手が止まってます。
『
11eyes -罪と罰と贖いの少女- 』の感想を書きました。
この記事の下にある追記を表示からどうぞ。直接この記事に飛んでくる方は、これまでよりさらに大きく行を空けたところから下に書いてあります。
ネタバレは出来うる限り伏せてありますが、自分のプレイ時間やシナリオ構成についてはほんの僅か触れているので、気になる方は見ない方向でお願いします。
前日の記事で《私的には悔し涙を流したい部分もありますし、気になる部分も結構あるのですが》と書きましたが、追記を表示以降の感想では主に前者を中心に書きました。
ここからちょっと行を空けた下からは気になった部分を中心に、追記を表示以降の感想以上にネタバレしない範囲で書き書き。
ネタバレじゃない部分でも気になる人は読まないようお願いします。
シナリオ
考えるな、感じるんだ。という言葉がぴったりくるシナリオです(ぉ
細かい点では気になるところが多いのですが、物語の中心に据えられているものは解りやすく説明されてますし、一貫しているのもあって、自分としてはかなり楽しめました。
一気に最後までやれたのは、やはりここが良かったからでしょうね。
細かい点を気にし過ぎてしまう方は気をつけてください。
あと、話の立ち上がり、序盤の展開が緩やか過ぎるので、本格的に面白く感じたのは中盤以降だったとも付け加えておきます。
絵
元々自分としては絵買いの要素が強いので、OHPを始めとした情報を見てからの不安は無かったです。
実際のプレイした後でも、結構満足。
満点、と言いたいところですが、ちょっと気になる部分があること、そして下の追記を表示以降の感想にも書いた内容も合わさって、あと一息とも感じました。
十分過ぎるくらいレベルは高いですけどね。
演出
効果的で、尚且つぎりぎりくどくないレベルで文句はほぼ無し。
一番欠点の少ない箇所かなと。
特に戦闘シーンにおける演出はお見事。
立ち絵も多様で良い感じ。
システム
基本的な部分については使い勝手に不便さは感じませんでした。
クロスビジョンシステムは、正直良いところも悪いところも存在するシステムですが、自分としては良いところを多く感じたので、良いシステムだったかと。
特に自分の場合はクリア後、簡単なシナリオ回想として使えるのは良いですね。
イベントの日付・時期を覚えておけば、見たいイベントにすぐ飛べるのは楽。
でもやっぱり去年プレイした『
レコンキスタ 』の似ているシステムを思い出してしまうw
本作の方が発展形とは感じますけどね。
その他
Lass作品を全部やっている自分としては、過去作とのリンクがそこそこある点は嬉しいところ。
まさか本作であのキャラの名を聴くとは、というのもあって中々面白かったです。
あとは過去にまほ学に居た身としてはやはり『によによ』かな。
総合的にはかなり満足の1本でした。
話としては燃えゲー・シナリオ中心よりかな。
テキストによる戦闘が多いエロゲーとしては、かなり良かったかと。
名作……と言いたいけど、気になる欠点があるので、上位の良作という感じが近いかと。
Lassには今後も期待していきたいところです、Lass作品としては初めてFDが欲しい作品とも感じたのでそろそろ次回作辺りで出ないかな?w
まあFDを希望する一番の理由は、
ゆかを性的な意味で思いっきりいじめてあげたくて堪らないからですが(ぉ あのタイプは主人公側から激しくおそ……(以下危険と判断し略
作品の出来としてはかなり良い。
シナリオは欠点も見られるがかなりきっちり出来ているし、絵は絵買い要素もあったために満足。
戦闘シーンを含めた演出はレベルが高いし、音関連にも問題はほとんど無くて良好。
システム面も良い。良い尽くしな作品であり、総合した満足感は大きかった。
そんな本作の中で、最大の重点が置かれていたといっていいのは、演出面を活かした戦闘シーンと膨大な設定を抱えたシナリオと考えます。
使われているCG数や戦闘関連の演出からも、その点に関する力の入れようは伝わってきますし、またそれが上手く出来ているからです。
シナリオも粗こそあれど、かなりの力が入れてあるのが伺え、出来も良く感じました。
ただ、この戦闘シーン、シナリオの燃え方面に置ける力の入れようが、他の部分にしわ寄せを生み出している印象は拭えません。
明確なのが、共通シーンの圧倒的長さと、個別の圧倒的短さ。
自分の場合で言えば、初回プレイ13時間半という、かなりの時間がかかったのに対して、2週目以降は1時間前後で終わってしまったこと。
これから考えれば、共通ルートと個別ルートの分量にどれだけの差があるかが解ります。
この長い共通シーン自体の出来は良いです。
スタートこそゆっくり過ぎますが、それ以降はテンポ良く話が進行。
その過程で、様々な人物が登場し、また複雑に絡み合う。
これによって、登場人物同士、特に赤い夜にて共に戦う皆の絆を強く感じられました。
だが、共通で培われたのは、『仲間』としての面であって、主人公とヒロインが『恋人』、もしくはそれになるまでの過程では無いこと。
その描写は僅かな個別ルートで表そうとしているものの、やはり描写が圧倒的に足りません。最初から出ているゆかですらそう感じるので、他のヒロインでは特にそう感じてしまう結果を招いてました。
本作の設定はかなり大きなものであり、結果としてシナリオではその点について多くが割かれています。
大切な本筋の設定・シナリオのために、個別ルートが犠牲になったのは、この20時間に満たないシナリオ量では仕方が無いとは思うけれど、やはり恋愛描写、萌えに繋がる部分が物足りなさ過ぎるのも事実。
CG面でも、戦闘の方に力を注いでいるために、日常やHシーン関連のCGがかなり抑えられていると感じてしまう分量から見ても、やはり結果として力の入れ方が偏っているでしょう。
参加絵師等を見て、キャラクター・萌え方面でも期待していた自分にとって、設定と内容に比しての分量不足が顕著だったのは、やはり悲しい。
『仲間』として――主要人物複数間では魅力的に描けていても、『恋人』――主人公とヒロイン1対1で見れる魅力は描写不足だったのは、萌えにも期待してしまった自分の中では痛過ぎる欠点。
特に戦闘への参加が少ないゆかについてはその点を強く感じてしまいました。
期待する全てを満たすことは難しい――そう思い知らされた作品。
でも、出来ていれば、最高の作品も目指せたのだと、自分は言いたい、すごく言いたいのです。
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