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作られていく雰囲気

Strawberry Nauts』の感想です。
この記事の下にある追記を表示からどうぞ。
直接この記事に飛んでくる方は、大きく行を空けたところから下に書いてありますので。
ネタバレは多少しています。



萌え方面で満足の1本。
絵と声も安定。
好きな絵師さん参加で購入を決めた作品ですが、良い感じに楽しめたといえる作品でした。


システムは結構冒険してるなーという印象。
効果的に機能していると感じた部分もあれば、ルートによって使えてないと感じたものもあるという。
ただ、システム面で極端に足を引っ張った部分はないですし、そういう点ではよかったです。

欠点は挙げるなら一部ルートのシナリオ……なのかなあ。
シーン1つ1つの出来が悪いという意味では無く、元々の設定から完全にズレていたり、説明が足りなくて破綻しているように見えたり。
ヒロインの魅力を感じさせるシーンはどのルートでも多く感じたので、そういう点が気になりました。

このメーカーさんの作品は、純愛系だけどどこか変わってる印象を受けるものが多かったのですが、本作もそんな感じでしたね。














雰囲気をここまで“明確”に作ってくる作品は珍しい。
それが自分の感じた『Strawberry Nauts』。


それを特に作り出していたのはPIT。
主にPITに書かれている内容から、自分はその場その場の雰囲気を察する感じで進める形になったのもその理由。

このPITで興味深かったのは、わかりやすく主人公:羽戸晴太郎(ぽっぽ)の周りの雰囲気を描写している点。
たとえばぽっぽがヒロインといちゃいちゃすると、わかりやすいくらい恨み(嫉妬)の言葉がずらっと並び、シナリオ上で、何か問題が発生下場合はそのことに関する書き込みがずらっと並ぶ。
ぽっぽやヒロインを関わらせず(その上、主人公視点でも、ヒロイン視点でもない)、いわゆるモブ、周りのキャラだけでのやりとりが見られるのは、このPITシステムの面白いところ。

雰囲気を“明確”に作ってくると感じたのはそこで、たとえばぽっぽ側がお風呂に関するエピソードが展開されているときは、PIT上でもお風呂に関する話題が書き込みされる。
この、ぽっぽ側もPIT(モブキャラ)側も同じ話題に持っていくことで、物語舞台全体の雰囲気をその方向へ持っていくのがその特徴。
他にも、ぽっぽが誰かとくっついた直後は妬みの書き込みだらけになり、それが行き過ぎてバカップル状態全開になると、もう「結婚しちまえよ」的な、ある種の諦め的な文章に変わるのも、物語舞台の雰囲気が作られているように感じられた。

主人公であるぽっぽ視点だけでなく、PIT視点(ある種のプレイヤー視点)からの視点も読めて楽しめるのが、本作の面白いところだと思う。



ただ、正直言えば、シナリオ自体はどのルートを見ても特別良いとはあまり感じられなかった。
ヒロインは正直言ってメインはどの子も魅力的に感じられたため、萌えたという意味では良いのだが、話としては結構無茶や破綻しているところも目に付く。
ただ、その中で橙子と愛姫の話は中々楽しめたのもまた事実。

この2ルートはシナリオ終盤まで、PITの書き込みがきちんと続き、更にそれがきちんとぽっぽ視点と絡んでいるのが好感触。
前述した雰囲気を明確に作ってくる効果もあって、やや無理やりな展開を強引に盛り上げ、一気に引っ張っていくパワーを感じられたのが面白かった。
ぽっぽとヒロインの問題を、PITを絡めることで学園(の生徒)全体で考える問題のように扱い、どちらの視点からも注視すべき重要なシーンのように見れたのが、大きな理由のように感じられる。


逆にメインでは他3人のルートは、正直言って満足感はやや劣る。
穂海ルートは途中までは良かったものの、終盤はPITが絡まない上、説明不足と破綻溢れる超展開。頭がついていくのが大変だった。

みかもルートは共通の設定を無視するかのような進み方と突っ込みどころが多く、ある意味最もPITが活用されてない感じが強かった分、みかもの可愛さこそ感じられたものの、後はのめりこみ辛い部分が多かった。

耶央は途中まではPITと合わさって問題が発生したり解決するといった、他のルートとはちょっと違う扱い方が面白かったものの、最後の締め方が強引で不満を覚えた。
正直あれだったら、途中までにあった、PIT上を巻き込んだバカップルぶりを、本当に突き進むような展開が見たかっただけに、最後の最後でPITの書き込み部分を排除してしまったのが残念。

あと、耶央ルートでは、PIT上で既にモブと言っても良い人物達の会話が多く流れているので、(PITをチェックしながら進める場合)ぽっぽ視点でもそういった会話を見せるのはちょっとしつこい印象も。
ぽっぽ視点では純粋にヒロインと仲良くなり、いちゃつく視点が続くシーンの方が面白かったので、そういう視点ごとの分け方はきっちりしていた方が良かった。



PITのシステム絡みの件――ぽっぽみんなにストーカーされすぎとか、ぽっぽ恐ろしいくらいネタにされすぎとか。
他にも、1人女子寮離れ生活とか、穂海ルート超展開とか、結構多い説明不足とか、ルートによっては同じ寮なのに他のヒロインの影も形もなくなったような感じになるといった、ちょっとでも冷静になると、気になる点は正直凄く多い。
しかしそういった無茶な設定さえも巻き込んだ、PIT含め良い意味でのバカらしささえ含んだ勢いが、自分にとっては面白く感じられた作品だった。

これまでやった作品とは違う意味と形で、“明確”に雰囲気を作り、そしてその空気を楽しませる。
バカゲーっぽくもあり雰囲気ゲーっぽくもある純愛作品。
それが自分にとっての『Strawberry Nauts』。


だからこそ、それを徹底できたルートは、シナリオ内容や展開の完成度以上に楽しめたのだと思う。





・後記
上記本文ではPITのことばかりだったので、こちらでは他のシステム面でも。
ヨルコミは、一部除けば夜じゃなくても構わない話題が結構あった印象なので、基本は普通の選択肢に近い感覚が。
ただ一部とはいえ、たとえばパジャマ姿のヒロインとの交流が中々の頻度で見られるので、いつでもヒロインと一緒(近く)に住んでいる、というイメージ付けは出来ていたかと。

俺の部屋はちょっとしたミニイベント的な会話と、部屋でのHシーン(CGは本編で見たもの)と、ちょっとしたオマケ的な印象。
ただ、その中にあったループHと表記されていたもののうち、一部シーンはかなり興味深い出来。

といっても特別捻ったというわけではなく、地の文もぽっぽの台詞もないだけ。
つまりヒロインの台詞オンリーのある種のボイスドラマ的な作りになっているだけなのだが、エロゲーでこういうHシーンと会えたのは個人的に嬉しかった。
こういうヒロインの声(しかもHシーン時)だけを気軽に聞き続けられるシーンは、ヒロインの声だけ集中して聴きたいと思う自分にとっては貴重。
卓越したHシーンテキストやシチュでえろさを引っ張るのではなく、ただ延々とヒロインの艶声を聴き続けられるのは魅力的。
ただ、ループHと表記したのに、最後にループさせるかどうかの選択肢を作ったのは、ループHと書いた意味がないかと。(普通のHシーンと同じく、また見るにはクリックする必要があるという意味で)

その気になれば何十分でもヒロインのボイスを聞き続けられるシーンだと最初期待したのに!
……と、非常に個人的だと思われる部分で不満を1つ。
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可愛い妹が好きです。
髪は肩くらいの長さで、黒&茶系が好み。
素直な娘よりも意地っ張りなところがあったほうが好きです。
学生(制服)という設定は外せない。
えろい妹も歓迎です。
小さい胸だと尚良いです。
実でも義でも偽でも妹ならOKです。
前は「兄さん」が一番でしたが、
最近は「お兄ちゃん」の方が良い気がしてきました。
「私という脳内義妹がいながら他の妹が良いんですかこの兄さんはっ」(やばい武器をじゃきーん★)
……だって「兄さん」だとこのイメージがついちゃったもん。
全部、2次元の話ではありますけどね。でもがくぶる。

プロフ画像は『カスタムオーダーメイド3D2』(カスタムヒロイン)より

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