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叶えられなかったシーン

秋空に舞うコンフェティ』の感想です。この記事の下にある追記を表示からどうぞ。
直接この記事に飛んでくる方は、大きく行を空けたところから下に書いてありますので。
ネタバレはしています。見たくない方は気をつけてください。




良かったのかそうでなかったのか、何かクリアしてから数日経っても難しく感じる作品でした。
というよりもこの作品のシナリオは、何を一番前面に押し出したかったのかなと。
3つほど感じた要素があるのですが、そのどれもが物足りないです。


ただ、これらの設定を綺麗に組み合わせてはいることに加え、BGMや演出の出来が安定しているので、最後の読後感はそれほど悪くないという一面も。
まあ、いくつか突っ込みどころがある設定や行動は見られますけどね。
自分はあまり気にせず読み進めました。


設定は良いものの、その設定を物語序盤~中盤にかけて活かせなかった、表現しきれなかったところがもったいない作品なのかもしれないですね。














恋愛要素を据えたラブコメ。
演劇部という、部活動ものとして。
そしてファンタジー(伝奇系)要素。


作中で、自分が感じたのは上記の3要素。
本作ではこの3要素を描こうとした作品に感じられました。
特にこの3要素がうまく合わさった意味を持つ、奏衣ルートのラストは、演出とBGMにも支えられ、印象的なシーンと言えます。


ただ一方で、一体どれが一番重要なのか、もしくはどれを一番描写したかったのか、それが自分は最後まで解りませんでした。
一応多くのルートではファンタジー系の要素で締めらてはいるものの、その扱いやそこへ至る過程が良くなかったというのがその最大の理由でしょうか。


プロローグといえる体験版部分終了時までで主人公の隼人が演劇部へと入部。
そこからしばらくは演劇部としての活動が物語の中心へと据えられます。
ヒロインと仲良くなっていく過程や、ファンタジー(伝奇)絡みの伏線が時々姿を見せるものの、あくまでも中心は演劇部。
演劇を成功させよう、そんな雰囲気が登場人物の行動、心情から感じ取れます。


ですが、その演劇を成功させよう、という部分が達成されることなく、途中でファンタジー要素に物語の中心がシフトします。
特に沙夜と奏衣ルートでははっきりとしています。
自分はここが一番残念な部分だと感じました。

それは、物語中盤であれだけ演劇部に向けて頑張ってきたのに、その努力の結果が発揮・描写されることなく、ファンタジー要素からくるシリアスに飲まれているからです。
これは恋愛要素でも似たことが言えます。
ヒロイン同士で過ごすシーン、恋愛要素もある程度加えられているのに、くっつく流れがファンタジー要素の中でさらりと描写されているに留まります。


演劇の練習の成果は確かに最後の演劇のシーンでは活かされます。
きちんと主人公とヒロインはくっつきます。
でもそれらはやはりファンタジー要素を盛り上げる一材料に過ぎません。
しかもそのファンタジー要素に絡み、命が関わっているなら尚更です。命まで関わればファンタジー要素がメインになるのは仕方ないでしょう。


でもその結果、演劇の練習、その努力がストレートに報われたり、もしくは全力を出して満足出来るような、部活動ものとして胸に残るかもしれないシーンを。
主人公である隼人とヒロインが、少しずつお互いを意識し、惹かれあい、好きになり、恋人同士になるというような、甘酸っぱくも温かな気持ちになれるかもしれないシーンを。
そういうものを犠牲にしてまで、唐突といえるタイミングでファンタジー要素が前面に出てくるのが、自分としては惜しまれます。
部活動→恋愛→ファンタジー要素と、1つずつ丁寧に書いてくれればと思いました。
演劇部と恋愛は盛り上がるべき後半が、ファンタジー要素は少しずつ謎が表出する、読み手を惹きつける前半の扱いが、この作品はいまいちなんです。



ですからどうしてもこの作品で一番押し出したいものが見えづらい気がしました。
どれも書こうとして、そのどれもがもう1歩足りない。


ファンタジー要素と、演劇と、登場人物の心情と。
そういうものを絡めた後半の展開は、光るものだっただけに、惜しさと残念さがひとしおでした。
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小さい胸だと尚良いです。
実でも義でも偽でも妹ならOKです。
前は「兄さん」が一番でしたが、
最近は「お兄ちゃん」の方が良い気がしてきました。
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