こんばんは、『
白光のヴァルーシア What a Beautiful Hopes』の感想を書きました、kokurinです。
この記事の下にある追記を表示からどうぞ。直接この記事に飛んでくる方は、大きく行を空けたところから下に書いてあります。
ネタバレは過去のシリーズも交えつつ、直接的ではないですがしてます。見たくない人は気をつけてくださいね。
満足の1本となってくれました。
自分にとってはやはり、このスチームパンクシリーズは良いですね。
総合すると、シリーズで1番とは、個人的には惜しくも言えなかったけれど。それでも、今年を振り返るときには外せない作品になってくれました。
システム面では選択肢選ぶだけなのと、用語辞典の存在のおかげでシリーズ中ある意味一番とっつきやすい気もしますが。
終盤で纏め上げられるシナリオも良かったですが、絵とテキストとBGMが作り出す雰囲気が何より良かったですね。他の作品には無い雰囲気を思う存分堪能させてもらいました。
ある意味雰囲気を楽しむ作品でもあります。
BGM買いな部分も強かったので、予約特典のサントラも満足。
シナリオ面では他に、過去のスチームパンクシリーズで見たことのある言葉がいくつか出てくるのも印象に。特に『
蒼天のセレナリア 〜What a beautiful world〜』に関して。
それに合わせて、シナリオの雰囲気も、過去のシリーズと比較すると『蒼天のセレナリア 〜What a beautiful world〜』に近い部分を最も感じたかな。作中の青空のイメージも強いですし。
もちろん『
赫炎のインガノック -What a beautiful people-』『
漆黒のシャルノス -What a beautiful tomorrow-』に関する繋がりも、それほど気にしなくて良いレベルでですけど、ありましたが。
そして過去のシリーズ作にもあった、名前に関するとあるネタというか設定が、本作でもちょこっとあったのは驚いたけれど。冷静に考えるともっと早く気付くべきですね、はい。
これは望みの物語であり、そして主人公となる資格を有する人々の物語なのだろう。
多くの作品に見られる、主人公の視点を中心としたシナリオの構成ではなく、OHPにもある、主人公となる資格を有する人物を複数立てていることが、そのことをよく表している。
章毎にメインとなる人物、主人公は代わるように、様々な視点によって話が紡がれていく。それは時に物語の主人公たる資格有しない、もしくは捨て去った人物の視点――作中では幕間と呼ばれる――も交えながら。
『赫炎のインガノック -What a beautiful people-』や『漆黒のシャルノス -What a beautiful tomorrow-』では、ギーやメアリの視点が中心(主役)であることはほぼ不動であり、彼彼女らが物語途中で会った人々と出会い別れを繰り返すのに対し、本作では主人公たる資格持つ人物の視点が、複数、大きく偏ることはほとんどなく存在する。
ひとりひとりに割かれた時間はやや短いものの、本作ではそんな複数の主人公と、それを外より見つめる人々を描いている。
そんな人物たちは、それぞれに割り振られた章にて、恐怖や心を苛むものと、そして望みを持って。得て。
その結果・果てが、本作の終盤で一気に収束するシナリオ構成となっている。
複数の主人公となる資格を持つ人物、アスル、クセル、アナ、カシム、ナナイ、ハールート、もちろん詳細は違うけれど。
皆それぞれ何かに恐怖して。それは時には恐怖病として出ながらも。それでもそれに屈することなく、それぞれ望むことを止めなかった人たちだった。
主人公たる資格を持つ、多数の人物によって紡がれる、それぞれの What a Beautiful Hopes
本作は多数の人物の視点を交えることで。各章の最後(最終章のみ途中)にあるルナの問いを交えることで。
ひとりひとりが、希望を持っていると伝えてくれて。
その望みを胸に抱き真っ直ぐに生き続ける人たち――おそらく、それらを描くために多くいる、主人公となる資格を有する人物と、それらを見つめる人物――を描いた物語。
それが『白光のヴァルーシア What a Beautiful Hopes』だと、自分は感じる。
その道は、その望みへ至る道は決して楽ではないだろうけれど、それでも希望を持ち続けている人たちへ。魅力を感じさせてくれた人たちへ。自分はこの一言を。
――良き青空を!
コメントの投稿